以下の文章は、「国家分裂およびスパイ行為」の罪で南モンゴルにおいて19年間収監されたハダ氏が2015年の世界人権デーに際して発表した声明文の翻訳である(翻訳:SMHRIC)。
過去5年間の処遇と感慨
明日は「世界人権デー」である。5年前の今日、私は釈放されるはずであった。ところが、「黒い拘置所」へ入れられ、そこで4年間拘留されることになった。
2010年12月3日と5日には、妻のシンナと息子のウイレスも逮捕された。家族が逮捕されたのは、私に信念を捨てさせて、当局に協力させるためだったことが後でわかった。
9か月間の拘留後、ウイレスは保釈された。その1年後、当局は、ウイレスは有罪であるが告発しないと主張した。シンナは1年余り拘留された後「懲役3年、執行猶予5年」の判決を受けた。関連法令によれば、シンナの刑期は12月2日に満了になるはずだが、2017年以前に終わることはないと当局は主張している。
過去5年余り、私の家族は耐え難い試練を経験した。あらゆる権利ははく奪されたり制限されたりした。まるで犯罪者扱いだった。この間の事情については、貴団体とメディア関係者がすでに報道してくれているので、今日ここで詳しいことは述べない。私が特に指摘したいのは、11月中旬以降、当局の管理が強化されていることである。親類が私を尋ねることは禁じられ、私は通信の権利もはく奪されている。
刑務所にしても「黒い拘置所」にしても、例外を除いて、どんな家族も私たちのような境遇に置かれたことはなかったであろう。2015年は中国の人権状況が最も悪化した年になると、人びとは言っている。だが、私は状況はさらに悪化すると考えている。そこで、私たち家族は、強い抗議を表明するため、明日一日ハンストを実行しようと考えている。
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ハダ
2015年12月9日
http://www.smhric.org/news_588.htm