2017年6月18日、自分たちの牧地と聖なる水を守るため、南モンゴル東部ヘシクテン・ホショー(克什克騰旗)、ダルハンオール・ソム(達日罕烏拉蘇木)、ドローンノール・ガチャー(多若諾诺日嘎査)の100人余りのモンゴル牧民が、ダライノール湖沿岸に集まった。中国の漁民と機動隊が、催涙スプレーと警棒で抗議者らに暴行を加えた。少なくとも9人の牧民が警察による激しい暴行を受け、逮捕され連行された。
「機動隊は私たちを殴り、成分のわからない物質を目にかけました」と現場にいた牧民は短い動画で語った。「目がヒリヒリして、ものが見えなくなりました」。
「大勢殴られて、何人かが逮捕され連行されました」と参加者は付け加えた。
南モンゴル人権情報センター(SMHRIC)が入手した別の動画によると、牧民らが殴り倒され、その直後、機動隊に連行された。また、別の牧民らは十数人の機動隊によって殴り倒され、連行される前に手錠をかけられていた。
牧民らは、漢人の漁業による牧地の恣意的占拠と、何世代にもわたり依拠してきた牧地と湖水の使用権を認めないことに対し、地元政府に抗議してきた。
2017年6月16日、ヘシクテン・ホショー人民裁判所の判決文によると、中国の地元当局は明らかに漢人の漁業を支持しており、牧民が湖付近で放牧することを禁じていることが明らかになった。
「当事者双方の通常の生産活動に影響を及ぼさない、また、紛争拡大を回避するため」、被告らが建てた柵を撤去するのに漁業組合長が行った申請は、判決文によると、以下の内容である。
(1)
2017年、ダライノール湖岸付近に4人の被告によって建てられた柵は撤去される。
(2)
控訴期間中、被告は湖岸付近に一時的または永続的なインフラを建設してはならない。
判決を受けた牧民らが湖岸付近に集まって抗議を繰り広げていた時、他の牧畜コミュニティの支援者たちがヘシクテンの牧民に連帯してソーシャルメディアに投稿した。
「私たちモンゴル人が中国の侵略者たちと闘うため立ち上がるべき時が来た」と牧民の窮状を支援するため、モンゴル語で書かれて広く公表された公開書簡は述べている。
「70年間の中国占領の結果、私たちの祖先の土地が略奪されようとしています。土地の所有者は奴隷になっています。いよいよ変化の時です!
それは私たちの血で私たちの土地を守るために立ち上がる時です!」と書簡は締めくくっている。
(原文)http://www.smhric.org/news_616.htm