中国が今年9月からの南モンゴル全土の学校でモンゴル語教育の全面禁止を推し進める中、南モンゴル人の少女の悲痛な動画がソーシャルメディアで拡散しています。動画では、8~9歳のモンゴル人の少女が、中国政府が制定した「全国共通語改革」政策の下、「中国人になる」ことを恐れて泣いている様子が映し出されています。
以下は、その少女と母親との会話です:
母親
「愛しい娘よ、何がそんなに悲しいの?ママに言ってごらん、何が悲しいの?」
少女(泣いている)「もうモンゴル語を勉強できないの.....」"
母「"モンゴル語を学べなくなったから悲しいの?」
少女はうなずく。
母「愛しい娘よ、それは仕方ないことなのよ、私たちは無力なの。ママとパパがモンゴル語を教えてあげるわ。私たちだけじゃない、たくさんの親が家で子供にモンゴル語を教えます。でも、これからは、もっともっとモンゴル語を勉強しなくちゃね。そうでしょう?」
少女はうなずく
母「だからもう悲しまないで。ほかに何か気になることでもあるの?」
少女(泣いている)「もし中国語しか学べなかったら...モンゴル語を話したり書いたりできなくなったらどうしよう?中国人になっちゃうんじゃないかって心配なの。」
母「家ではお父さんもお母さんもモンゴル語を話しているのよ。あなたは中国人になることはありません。あなたはモンゴル人の家族のもとで、モンゴルのヤートで生まれたのよ。あなたの血はモンゴル人です。あなたの心、精神、すべてがモンゴル人なの。つまり、あなたは永遠にモンゴル人なの。私たちは、あなたが自宅でモンゴル語を学べるように、個人指導の先生を探してあげるわ。学校のことは、私たちには変えられないことなので、悲しまないで。私も何もできないから、ママの心も傷ついています。ほかに何か気になることはない?」
少女、首を横に振る。
母「泣いたってどうにもならないのよ、可愛い娘よ」
2020年9月以降、中国は、この地域に住む600万人のモンゴル人に「中国民族の共通アイデンティティーをしっかりと植え付ける」ために、「第二世代バイリンガル教育」という新しい言語政策を積極的に行っている。
中国政府は当初、この新政策では、文学、歴史、政治など3教科のみ、モンゴル語から中国語に指導言語を移行すると主張した。しかし、秘密録音から漏れた新たな情報によれば、「内モンゴル自治区」全体でモンゴル語教育を包括的に禁止し、2023年9月1日から全面実施するとしている。