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中国政府による南モンゴルでの(固有)土着モンゴル人の強制移動について
南モンゴル人権情報センターを代表して投稿者(Enhebatuさん)は、5月13から24日までの間、ニューヨーク国連本部でひらかれた固有問題常任フォーラムの第1回会議出席の機会を与えられました。
この固有問題を取り扱う歴史的な国連人権問題委員会には各方面から計884名が招かれ、NGO(SMHRIC)のオブザーバーとして出席した投稿者は、南モンゴルの民族問題についての発言が許され、以下の陳述を行ないました:-
表題 :中国政府による南モンゴルでの(固有)土着モンゴル人の強制移動について
私の名はEnhebatu Togochogといい、1947年から中国共産党によって支配が続いている南モンゴルに所属するモンゴル人です。
南モンゴルは内モンゴルと一般には呼ばれていますが、そこは5百万人のモンゴル人の故郷の土地です。支配が始まってからの半世紀、虐殺、破壊、同化政策、そして漢民族移民政策などにより、モンゴル民族は過酷な時を過ごしてきています。その間、少なくとも70万のモンゴル人が殺されたり、その他の迫害を受けています。1980年からの文化革命では3000に及ぶ寺院が破壊された。 学生や平和運動家による活動等も阻止され、長期間刑務所に送られるなどの迫害を受けています。
モンゴル民族の固有の大地や文化資産は漢民族の移民政策で奪い去られ、環境は破壊されています。美しかった南モンゴルの草原は、漢民族の開墾とあくことの無い開発で消えつつあり、内モンゴルの81%は砂漠化してしまっています。
砂嵐が北京をも襲うようになった今日、中国中央政府は土着のモンゴル遊牧民を、すでに漢民族が密集している都市部に移動させる「環境保全移民」政策を採用しています。中国からの正式発表では2000年以降、16万ものモンゴル人が草原で続けてきた伝統的遊牧生活から強制的に移動させられてしまっています。
この「環境保全移民」政策は土着のモンゴル人の文化破壊だけではなく、人権侵害以外のなにものではありません。多数のモンゴル遊牧民は、この過酷な移動政策によって住まい、家畜と土地を失っています。かって、アメリカ原住民が受けた悲しみを今、南モンゴルの遊牧民は受けているのです。
国連常任委員会その他の人権擁護組織がこの事態を調査し、中国政府に対し適切な接触をされるよう希望します。
Enhebatu Togochog
SMHRIC
住所:
37-40 79 Street
Jackson Heights
NY 11372
USA
電話/フアックス (718)899-8391
E-mail enhebatu@hotmail.com
以上です。
久しぶりの和訳で疲れた
ヤマオトコの田中
横浜関内より
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