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モンゴルで反中・民族主義団体が隆盛、中国人怒り「ゴミの国め」
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2010-08-04
モンゴルでは近年来、ネオ・ナチズムを標榜(ひょうぼう)する排他的な民族主義団体が多く設立され、主張に共感する国民も増えている。外国人敵
視の特徴があるが、主な攻撃目標は中国人とされる。同記事を報じた中国新聞社や環球網のコメント欄には、「怒りの書き込み」が寄せられはじめた。
モンゴルの民族主義団体が中国を極度に警戒しているのは「うかうかしていると、飲み込まれてしまう」との危機感があるからだ。
モンゴル国の面積は157万平方キロメートルと日本の約4倍だが、人口は267万人。人口13億人の中国と比べれば、約500分の1だ。しかも
中国のモンゴルに対する影響力は、経済発展にともない極めて大きくなった。モンゴル側には、20世紀初頭に「革命軍」を称する中国の軍隊から、多くの庶民
がさんざんに略奪を受けたという「歴史的記憶」も残っている。
一方、「自国を露骨に敵視するモンゴルの民族主義団体が勢力増大」との記事に対して、多くの中国人が怒りや嫌悪感を示した。
中国新聞社のコメント欄には、「ゴミの国」、「ゴミの人間」とモンゴル・モンゴル人を差別して罵る(ののしる)コメントや、モンゴルを「鶏も卵
を産まない土地」と決めつけ、中国人が行って商売をしているからモンゴル経済が成り立っていると論じ、中国人が引き上げれば貧乏で死んでしまう国と主張す
る意見が寄せられた。
環球網のコメント欄では、中国人とモンゴル人は同じ祖先と主張したり、モンゴルを「回収しよう」と呼びかける意見が目立つ。ただし、深刻な事態などと、冷静さを保ち憂慮を示す書き込みもある。
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◆解説◆
自国に対する敵意や攻撃を示す外国の話題に対して、「怒りの書き込み」が集中する傾向はどの国にも存在するが、中国の場合、
「露骨で口汚い言葉」が多い特徴がある。発展する自国に自信を深める一方で、問題点が山積みな国内事情を知っているだけに、「外からの攻撃」に対して感情
的な反応が強くでると解釈することもできる。怒りが台湾に向けられることもある。
韓国関連の記事に対して「怒りのコメント殺到」という現象が発生するのは、別の理由。「韓国人は自らが尊大であることを示そうとして、歴史をねじ曲げる行為をしばしば行う」との思いが強いためだ。(編集担当:如月隼人)
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