先週月曜日、通遼師範学院(旧ジリム盟師範学校)の元学生ら400名近くが、通遼市政府庁舎前に集まり、当局が学生たちの雇用機会を否定し、学生たちとの合意を反故にしたことに対して抗議した。
通遼市(旧ジリム盟)の全ての旗(県級行政単位)から集まったモンゴル人学生の中には、1998年から2003年までの間に卒業した人々も含まれていた。抗議は、現地時間の2011年7月18日の朝8時頃から始まり、午後5時頃まで続いた。抗議活動の代表者が、市知事との面会を要求するために市政府庁舎の中に入ろうとしたが、すぐに警察と警備員によって阻止された。
南モンゴル人権情報センターが抗議に参加した人々から得ている情報によると、全ての学生は入学前に、旗政府および地方の学校との間で、彼らが卒業後に地方の学校に就職することを義務づける協定に加入することを求められたという。この協定に加入した卒業生は2500名以上にのぼるが、その大部分の人々は卒業した後、この協定に基づく就職のオファーを全く受けていないという。
「お金とコネのある極めて少数の中国人学生を除き、我々モンゴル人学生の全員が、いかなる就職口の斡旋も受けていません。政府は嘘をついています。約束を反故にして我々の就職する権利を否定しています。」と、抗議に参加した一人であるアルタンさんは、南モンゴル人権情報センターとの電話の中で話した。
政府に約束を履行させるために、2008年頃から、学生らは旗政府と市政府に複数回の陳情を行ってきた。しかし、彼らの陳情に対する政府の返答はいつも「家に帰って待っておれ」というだけの、あまりにもそっけないものであったと伝えられている。
昨年10月、市政府庁舎前で座り込みを行った100名以上の女性の卒業生たちは、警察によって殴られるなどの酷い暴行を受けた。
「我々は政府に対して何十回も陳情を行ってきました。この7月だけで、我々は既に3回も抗議を行っています。7月4日、11日、そして18日に。我々は政府当局に対して失望し、不満がたまっています。」と、南モンゴル人権情報センターのインタビューに匿名で応じてくれたモンゴル人の抗議参加者は語る。
通遼師範学院のボヤン院長によると、政府が学生たちとの約束を守れなくなった主な原因は、田舎のモンゴル人学校の積極的な統廃合によって大量の教師のポストが失われたことと、生徒たちの中退率の劇的な増加があるという。
通遼師範学院の卒業生約400名が通遼市政府庁舎前に集まり職を求めた