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モンゴル人牧民が放牧地を守ろうとして漢人に襲撃を受けた。2013年4月27日 |
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南モンゴル・オラーンハダ(赤峰)市オンニョード・ホショー・バヤンタル・ソムにおけるモンゴル人牧民と漢人農民の衝突。2012年5月 |
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2013年4月27日、南(内)モンゴル、オンニョード・ホショー(翁牛特旗)、バヤンタル・ソム(白音塔拉苏木)、バヤンノール・ガチャー(巴彦淖尔嘎查。「ガチャー」は複数の村が集まって構成される伝統的なモンゴルの行政単位)のモンゴル人牧民が100人以上の漢人農民に襲撃された。農民たちは土地の借地期限の10年が過ぎているにもかかわらず牧民の土地の返還を拒んでいる。牧民のうち1人は脳挫傷、2人は骨折する重傷。
南モンゴル人権情報センター(SMHRIC)が入手した地元牧民の訴えによると、2003年、同ガチャーの400亩(約27万平方メートル)の放牧地が10年契約で漢人農民に貸与された。
訴えでは、牧民が貸与期限の2013年に土地の返還を要求したところ、農民たちはそれを拒み、牧民たちが偽装文書とする20年間の借地契約書を出してきたという。
「漢人たちは土地使用の継続を主張しています。ガチャーの牧民たちが4月27日夕方、農民の耕作をやめさせようとしたところ、漢人たちは杖や棒をもった100人以上の人間を集め、地元牧民を襲ったのです。
バヤンタル・ソムは約1万6千人のモンゴル人の土地で、8つ余りのガチャーといくつかの農村から成り、最近までモンゴル人人口が優勢なソムであった。中国の政策によって、漢人の農民と投資業者に農業と鉱山開発目的で南モンゴル草原への入植が奨励されたため、この数年、地元のモンゴル人牧民と漢人の間に衝突が頻発するようになった。
2012年5月には、バヤンタル・ソムのモンゴル人牧民が自分たちの放牧地を農民の開墾から守ろうとして漢人農民に襲われる事件が起きた。地元警官は漢人による暴力を制止するどころか、暴行に加わり、牧民を逮捕するなどした。
(敬称略)
(原文)http://www.smhric.org/news_483.htm
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