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電力開発から考える牧民の現状

チョクト

mussの皆様、愛読の皆様:今晩は、元気で頑張っていますか?神戸からのメッセージです。携帯お持ちの方々に迷惑かけました。許してください。

内モンゴル自治区シリンゴル盟シロンフーホ旗の南に位置する500ヘクタールの草原地帯で120万KWの石炭火力発電工場建設作業が2003年7月1日にテープを切った。これが首都北京と天津への電力供給の中国北部主要なルートである。一日北京へ90万KWの電力を供給する最初の一歩が始まった。

シリンゴル盟は中央政府の「環境移民」「囲封転移」(即ち、囲んで、封鎖して、移動させるということ)「休牧禁牧」「都市化」というノマデイズム

の潜在能力(吉田勝次教授、出典『アジアの民主主義と人間開発』p323、日本評論社)を指摘した新しい政策を一早く取り込んだ地域であり、20021月時点で3430戸、14691名の牧民がいわゆる移民になった。シロンフーホ旗でも火力発電を実施するために一ガチャ-(村)の牧民84380名を強制的に移動させた。それは祖先のお墓まで移動させる悲惨な命令だった。

発電工場の完成が移民になった牧民子弟の牧畜業から工業化への転換の一つの良い選択になるかもしれない。だが、草原と遊牧民文化(ノマテイズム)を代償として就職するのが悲しすぎる。ここで、一部の農墾漢民族がこの地域に入るきっかけになり、純牧業地域への土地占領の機会が広がる。土地の開発利用、新たな土地の分配、企業工場の進出、文化的汚染、治安的悪化、婚姻関係の転化など従来の遊牧民文化(ノマテイズム)自体が大混乱に落いる可能性も考えるべきだ。 

一方、モンゴル国は中国の政策と正反対の自然エネルギーの普及政策を取り出した。これは自然エネルギーを利用した風力と太陽光発電、いわゆるソーラー発電である。年間全世界で100兆~150兆KWhの電力が必要である。この膨大な電力を石炭火力、石油、水力、天然ガス、原子力、バイオマス発電など様々な発電源から供給している。しかし、地球全体に降り注ぐ太陽エネルギーは世界の年間消費エネルギーを僅か1時間で賄える。モンゴル国は2030年まで10万世帯の遊牧の家にソーラー発電パネルを貸与する事業を開始した。モンゴル高原に生活するモンゴル民族にとってこの事業は自然環境の保護、牧民の従来の生活スタイルの保存、土地破壊の減少などをもたらし、しかもそれは、燃料輸送や送電線の必要なく、建設期間が短く、極端な資源の偏在性がなく、いつでもどこでも十分な生活用の電力を利用でき、余った電力を貯蔵し、大型の機械にも使える、環境への排出物が全くなく最も経済的で、自然に優しいクリーンなエネルギーを得える。実に一石四鳥だ。

両国の政策を比べて見れば、①両国の環境保護意識の差、②牧畜業と牧民に対する適切な対応の差、③遊牧民文化(ノマテイズム)を保護する意識の差などが見られる。中国政府の強硬な政策に対して、モンゴル人の現実を無言で受け入れる態度、裏で流す悲しい涙、何十年間もの圧迫させられた心の傷の深刻さを実感させられる。つまり、それは、政治社会制度の甘さや内モンゴルにおける農墾漢民族が圧倒的に多数を占めるという現実以外に、純牧業地域のモンゴル人が自然的な何かを失い、狩人の餌食になっているのではないかと強く思われる。 

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