シリンゴル・アイマク(錫林郭勒盟)の全ホショー(旗)、ソム、ホト(市)の森林警察は、放牧一時または全面禁止区域、休閑地および森林回復プロジェクト区域、さらに沙漠化要因抑制プロジェクト区域で放牧禁止を徹底するため警官を派遣した。警察はこの事業においてかなりの成果をあげている。気候が暖かくなるにしたがい牧草が成長し、禁止区域の植生も次第に回復し芽ぶきはじめている。一部の農民や牧民たちは、目の前の利益を考えるばかりで、禁止区域において家畜を不法に放牧している。この行動は、環境保護政策の成果に深刻なダメージを与えている。
シリンゴル・アイマクの各レベルの森林警察は、全アイマクで休閑地、森林回復、沙漠化要因抑制など主なプロジェクト・サイトの再編成を続行している。一時禁止区域あるいは非放牧区域内で、森林警察はローカルの森林警察に責任を負い、幹部や警官を奨励している。森林や禁止区域にダメージをあたえる家畜に甚大な打撃をくわえ、大きな成果をあげている。6月3日までに、ショローンフフ・ホショー(正藍旗)森林警察は、トータルで不法放牧443件を取り調べ、処分した。同警察は、牛420頭、馬124頭、羊1500頭、ラクダ4頭、ロバ5頭を捕獲し、合計1万7300元(≒26万円)の罰金を科した。フブートシャル・ホショー(壌黄旗)森林警察は警察力として260人、パトカー86台を動員し、60人に警告、20人に注意を、そして、公開で1人に警告した。同警察は、牛16頭、羊48頭を捕獲、羊8頭を没収し、2050元(≒3万1000円)の罰金を科した。スニド・バローン・ホショー(蘇尼特右旗)森林警察は、1000キロをカバーする警官72人を動員し、不法放牧7件を処理するため、非放牧区域と一時禁止区域をパトロールした。シリンホト(錫林浩特)森林警察は、市草原監視所、シリンホトおよびダブシルト・ソム(達布希勒図蘇木)とともに、沙漠化要因抑制プロジェクト区域とその付近の牧民との責任協定に署名した。それらは、禁止区域内で家畜を放牧しないこと、ほかの牧民が放牧するのを阻止することを要求している。
シリンゴル・アイマクの各レベルの森林警察は、全てのプロジェクト・サイトの再編成を積極的に実行する一方で、草原封鎖の重要性と緊急性をひろく宣伝している。同警察は、テレビなどのメディアで宣伝キャンペーンを繰り広げると同時に「放牧の一時禁止、全面禁止に関する警告」「放牧の一時禁止および全面禁止に関する告知」などの文書を通じて、農民や牧民が森林保護の重要性を認識し、放牧の一時および全面禁止に対する理解を深めるよう促している。
(新華社ネットワーク・内モンゴルチャンネル,
2002年6月13日,
英訳からの重訳=専門用語その他
誤訳があったらごめんなさい)
すこし前まで「純遊牧地域」と内モンゴルが誇っていたシリンゴルがこのあり様である。現状だけをみせて「沙漠化防止」だといえば、森林や草原を封鎖して保護するという政策も説明がつく。されど、沙漠化の責任が遊牧(牧畜)だけにあるとか、そこで暮らしている牧民たちを根こそぎ強制移住させるというのは非科学で、人道上も許されるわけがない。野生動物を家畜化してから何千年もの長きにわたって自然と共生してきた遊牧が、モンゴルの自然条件に最適な生業形態であることは明らかである。数十年前まで美しい大草原だったホルチンを沙漠に変えた本当の原因は何なのか、誰なのか?! 中国のメディアを読んでいるだけでは、事実に近づくことは決してできな