Southern Mongolian Human Rights Information CenterSouthern Mongolian Human Rights Information Center
HomeAbout UsCampaignsSouthern Mongolian WatchChineseJapaneseNewsLInksContact Us

< 戻る >

内モンゴルの環境保護計画はモンゴル人遊牧民に移住を強要する(ラジオ・フリー・アジア 05.02.07)

 
Gardi Borjigin(RFA 記者) 
概訳:まこと
http://watch.blogtribe.org

 


 

(写真説明)数多くのモンゴル人の羊飼いたちが内モンゴル東部のBagarin Right Bannerに配置されている警官によって殴打され、逮捕された。(写真:南モンゴル人権情報センター)



 フフホト・内モンゴル-内モンゴルの環境を守るための必死の努力の中、中国政府はモンゴル人たちが数世紀もの間歩き回った荒れた牧草地にいる25万人以上の遊牧民の移住作業を始めている。

 政府は環境に配慮することが結局のところ牛飼いたちの生活を保護することになるのだと主張する。しかし、羊飼いたちは既に中国人の農民によって数で圧倒されたモンゴル人の遊牧民たちを更に疎外するものとしてこの新しい「環境保護のための移住計画」を見ているのである。

 1949年以来、内モンゴルの人口は560万人から3200万人と6倍に急上昇し、同様に家畜の数も急増した。幾年もの間に渡る過熱した木々の伐採や放牧は毎年386平方マイルの内モンゴルの草地を砂漠へと変えているのである。

*巨額の損失、しかしそれは誰が作ったのか?

 国連環境計画は中国全体の環境被害から毎年65億ドルの直接的な経済損失があると見積もり、中国政府はこの問題に取り組むために熱心に動いている。

 しかしながら、幾年もの間のこの地域への中国政府の裁可を受けた漢民族の移住の結果として起きた問題としてみている内モンゴルの遊牧の羊飼いたちにとって、こうした動きは殆ど意味を持つものではない。

 「地方政府の高官は今年の春に立ち退くように私たちに命じました。彼らは、私たちは10年もの間私たちの土地に帰ることができないと言うのです」Alasha地区の初老の羊飼いであるBayanduurenはこのように言った。

 「私たちには家はありません、仕事もありません、そしてどこに行けば良いのかも分かりません。私は10年後に自分の生まれ故郷に戻れることを望んでいます。しかし、私がその時まで生きているかどうかは定かではありません。私たちには分からない。将来は定かではないのです」彼はこのように言った。

 幾つかの地域では移住計画が牛飼いたちからの強硬な抵抗に遭遇し、地方政府の高官は羊飼いたちを追い払うために警察に依存した。

*羊飼いたちからの抵抗

 ニューヨークに本部を置く南モンゴル人権情報センターは2001年5月に内モンゴル東部のBagariin Bannerで地方警察と羊飼いたちの衝突があったと報告した。

 ある証言者は、100名近い警官と治安職員が素手の羊飼いたちと戦った。41匹の家畜が没収され、警官が羊飼いたちの家畜を没収しようとした時に4人が殴打され、重傷を負ったのだと語った。

 「私たちは死線上に極めて近い状態に近づきつつあったため、家畜用のシェルターを取り壊して極めて低額で家畜を売り払わなければならなかったのです。生活設備やインフラが不足しているため、新しい土地で生活を行うのは非常に難しいのです」証言者はこのように言った。

*移住の見返りは「小さな小屋」

 Shiliin Gol連盟出身のUzemchin部族の羊飼いは次のように語る。「政府高官は3年ないし5年の間自分たちの土地を放棄することを強いている。彼らが(土地放棄の)交換条件として提示するものは、町の郊外にある小さな小屋と土地の所有権に対しての一度きりの金銭の支払いだけなのです。」

 Shiliin Gol連盟出身の別の羊飼いは彼の説明を繰り返した。

 「私たちは政府が移住者のために建設した家を見ました。それは余りにも小さい、あたかもマッチ箱のようです。台所は食器棚のサイズです。私には3人の子供がいます。私たちには相応しいものではありません」別の羊飼いはこのように言った。

 「たとえ私が1頭の乳牛用の雌牛を買うことを決めたとしても、これには私たちへの土地への補償金として提示された額の3倍が必要となるでしょう」彼はこのように言った。

*数十万人が移住させられると言われる

 南モンゴル人権情報センターは最大65万人の遊牧民が今後数年にわたって彼ら伝来の牧草地から追い出されるだろうと推計している。

 「彼らの大半には政府によって適切な食糧、水、住宅、シェルター、医療サービスは提供されません」この団体はこのように言った。

 「モンゴル人の多くは・・・漢民族で人口の大半を占められ、モンゴル人にとって適切な社会的、文化的、言語的環境が備わっていない農業地区もしくは都市地区に移住させられ、伝統的な遊牧民の生活様式の代わりにビジネスや農業の生活様式に携わることを強いられるのです。」

 現在、モンゴル人は内モンゴル自治区においてわずか17パーセントであり、圧倒的多数は漢民族である。

Inner Mongolian Environment Threatened, Nomads Forced To Move(原文)
 

http://www.rfa.org/english/news/social/2005/02/07/nomads/

< 戻る >

 
From Yeke-juu League to Ordos Municipality: settler colonialism and alter/native urbanization in Inner Mongolia

Close to Eden (Urga): France, Soviet Union, directed by Nikita Mikhilkov

Beyond Great WallsBeyond Great Walls: Environment, Identity, and Development on the Chinese Grasslands of Inner Mongolia

The Mongols at China's EdgeThe Mongols at China's Edge: History and the Politics of National Unity

China's Pastoral RegionChina's Pastoral Region: Sheep and Wool, Minority Nationalities, Rangeland Degradation and Sustainable Development

Changing Inner MongoliaChanging Inner Mongolia: Pastoral Mongolian Society and the Chinese State (Oxford Studies in Social and Cultural Anthropology)

Grasslands and Grassland Science in Northern ChinaGrasslands and Grassland Science in Northern China: A Report of the Committee on Scholarly Communication With the People's Republic of China

The Ordos Plateau of ChinaThe Ordos Plateau of China: An Endangered Environment (Unu Studies on Critical Environmental Regions)
 ©2002 SMHRIC. All rights reserved. Home | About Us | Campaigns | Southern Mongolian Watch | News | Links | Contact Us