台湾がモンゴル国に代表事務所を開設したため、中国政府は嫌悪感を表明している。
これについて中国外務省スポークスマンは、外国プレスからの質問に「1つの中国という政策を守る必要がある」と答えた。9月1日モンゴル国に「台北貿易経済代表処」(事実上の大使館)をオープンしたと、台湾外交部(外務省)が公式発表した。これにより、モンゴル国には「台湾経済貿易文化センター」「台湾貿易センター」に続く3番目の公的な代表事務所が開設された。当代表事務所は、国営デパートの北側にあるオルト・ツァガーンの南側に130万ドル(≒1億6000万円)で建設されたビル内に位置している。モンゴル国に代表事務所をオープンさせる条件として台湾政府はモンゴル国に対し投資および財政支援、出稼ぎ労働者1万人の受け入れ等を実施する。このような「代表事務所」という名の台湾の大使館は、世界90カ国以上に存在する。モンゴル国、台湾、中国関係が今後どのように変わっていくのか、たいへん興味深い。
(Tsahim-o’rtoo
ML2002.9.10付メール+『毎日新聞』2002.9.3付)