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自らの牧草地を守ろうとした牧民が長期拘留判決の危機

SMHRIC
2013104
ニューヨーク

 

 
牧民リーダーのトルゴール、妻サランゴア、娘 (写真=SMHRIC)

 

 
 
6人の牧民が勾留されているオンニュード旗拘置所。家族の面会は許されていない (写真=SMHRIC)

 

 
 
勾留中の6人の牧民の家族はフフホト市にある自治区苦情センターに来て訴えている。訴えは無視されている。 (写真=SMHRIC)

 

 
 
党書記Liu Jinが牧民の牧草地を売却して手に入れた賄賂と政府基金でで2人の息子に建てた贅沢な保養所(写真=SMHRIC)  

中国当局は、「生産・管理妨害」および「公共及び私有財産の意図的破壊」の罪で6人のモンゴル人牧民を最長7年の長期懲役刑の判決を下す準備をしている。

6人は、南(内)モンゴル東部のオンニュード旗シンスム・ソム、バヤンノール・ガチャーのトルゴール、トゥクスバヤル、ジャルガルト、ナサンダライ、ムンフバヤル、オラーンバルらである。

 6人は、牧草地を非合法に占拠している国営企業・双河林業の漢人職員と衝突して警察に逮捕された。3週間余にわたる勾留・取り調べ後、2013年6月24日、生産・管理妨害に関与した罪で正式に逮捕された。9月13日、オンニュード旗警察庁は6人を起訴するため、事件をオンニュード旗人民検察庁に送致した。

 南モンゴル人権情報センター(SMHRIC)が入手した人民裁判所第145号起訴状(2013年)によると、2013年4月15日~5月25日、バヤンノール・ガチャー長として「トルゴールは、折にふれて被告人ムンフバヤル、オラーンバル、トゥクスバヤル、ジャルガルト、ナサンダライら牧民をガチャーから動員し、双河林業の職員の車の走行を邪魔したり、幼木を没収したり、耕作地をならしたりするよう扇動した。それによって直接的な損害が3万2682元(=約5340米ドル)、間接的な損害が5万4000元(=約8821米ドル)に達した」。

 しかしながら、牧民たちが作成してSMHRICに送ったアピール文は、牧草地に非合法に設置された無人の仮テントを壊して生じた損失は極わずかであることを訴えている。牧民らが雇った損害調査会社は、損害合計額を2400元(=約392米ドル)と算定した。

 「当局は、緊張が高まり、牧民が起こしかねない不穏な動きを懸念しているだけでなく、地元の腐敗公務員が土地の没収に関連して手に入れた賄賂が明るみにでることに神経質になっています」と、牧民のリーダー、トルゴールの妻サランゴアが牧民を厳罰に処する本当の理由についてSMHRICに語った。

 「特にガチャーの前党書記刘瑾は30年間も権力を握って、私たちの牧草地を売って手にした賄賂や政府のお金で裕福になったのです」とサランゴアは憤慨する。

 「これは刘瑾書記が数年前に2人の息子のために建てた建物で、多くの資産の一つにすぎません」とサランゴアはSMHRICに送った2階建てのホテルのような建物にコメントしている。

「法律で保証された権利を守ろうとした夫のような牧民が逮捕され、長期間服役させられようとしている一方で、このような腐敗した官僚が何のおとがめもないことで、私たちは政府への信頼を失っています」とサランゴアは付け加えた。

サランゴアによれば、6人の牧民の家族は勾留中の牧民の迅速な釈放を求めて、首府フフホト市で「手紙・訪問事務所」として知られる「自治区政府苦情センター」などさらに上部の当局に何度も訴えている。

漢人による伝統的牧草地の占拠と破壊に対する南モンゴルの牧民による抗議行動が次第に広がりつつあるのを抑制しようと、これらの訴えを無視し、当局は牧民たちを厳しく罰するよう決定した。

 同じ起訴状には、人民検察院が人民法院(裁判所)に中国刑法第275、276、25、69、172条により「生産・管理妨害、公共及び私有財産の意図的破壊」の罪で6人の牧民を起訴するよう求めており、最長7年の懲役刑が科されることになる。

 警察当局は、事件が人びとの支持を引き寄せることを恐れており、逮捕された牧民たちの家族・親類への監視を強めている。

サランゴアは、現地の警察当局がもしブログをアップしたり海外のメディアや人権団体と連絡をとり続けたりするなら、トルゴールの姉妹といっしょに逮捕するぞと脅したことをSMHRICに明かした。

 「先週、2人の警官が家宅捜索して、私のパソコンのハードディスクを押収しました。私は警官に『どうぞ持って行って下さい。送るべきものは送るべき人にもう送っていますから』と言ってやりました」とサランゴアは語った。

 サランゴアは、10月中旬か下旬に開かれそうな裁判の前に事件について公表してくれるよう国際社会に訴えている。

 「もし海外のジャーナリストや人権活動家が裁判を傍聴できれば、さらにいいのですが。当局はこのような事件が公になるのを恐れていますから」とサランゴアは付け加えた。

(原文)http://www.smhric.org/news_501.htm

 

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