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覆面をした若者がホテルを襲撃
先週の土曜日、人民共和国宣言記念日に覆面をした青年の集団が外国資本のホテルやレストランを襲撃した。ゾーン・アイル地区のアンダ・インターナショナル社ビルに入っている中国資本のポーシン・ホテルに、深夜1時頃、覆面をした青年3、40人が押し入った。客室数38室の同ホテルには、当時警備員が1名、フロントの女性スタッフが2名ほか少数の人間がいたという。暴徒らは、ガラス製のドアを割って押し入り、宿泊客がいるにもかかわらず客室のドアを壊して室内に入り込んだり、ホテルにいた中国人を殴りつけたりした。被害を受けたポーシン・ホテルに昨日行ってみると、滅茶苦茶に壊された調度品や木製のドアなどが、何が起こったのかを物語っていた。玄関のガラス製のドアは、ガラスが交換されていた。夜中に押し入った暴徒の大部分は長髪で、ブーツを履き革のジャンパー姿で、外見はロック歌手のようだったとホテル側は語った。警備員は押し入ろうとした暴徒らに「おまえ達は何者だ」と入って来ないようにしようとしたが、「ホジャー(中国に対する蔑称)のものを食べて腹がいっぱいか、そんなものは食べ物じゃなくて毒だ」などと言いながら押し入ってきたという。ホテルのスタッフの話では、暴徒らは、テレビ、冷蔵庫、机、椅子、ドアのガラス等20件以上のものを壊し、被害総額は2000万トゥグルグ(=195万円)以上に達するという。宿泊客は恐れて逃げ、宿泊費を踏み倒した者もいるという。同日、上記ホテル以外にもベージン(北京)レストランや韓国資本のバー2、3軒が覆面をした暴徒に押し入られたいう情報もある。このような動きを、近年非合法に事業をおこない、モンゴルで自由勝手にふるまうようになった外国人に反対する愛国心の表れであると説明するものもある。また、自民族の権利の保護を訴える「ダヤール・モンゴル」運動の関係者が今回の事件に関与しているともいう。これについて同運動実行委員のSh.プレブスレンは否定していない。今までのところ、事件の犯人が誰であるか特定できておらず、警察は万全の態勢で捜査をおこなっている。モンゴルで好き勝手にふるまう中国人や韓国人に対する国民の反対運動が、暴動にまで発展したようでもある。 (『ウドゥリン・ソニン』2005年11月28日付)
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