Southern Mongolian Human Rights Information CenterSouthern Mongolian Human Rights Information Center
HomeAbout UsCampaignsSouthern Mongolian WatchChineseJapaneseNewsLInksContact Us

 

< 戻る >

中国政府の南モンゴルに対しての情報統制政策

--- Narisu

中国政府は南モンゴルで厳しい情報統制の政策を行っている。

いわゆる‘内モンゴル自治区’の南モンゴルは成立から60年の間にあらゆる権利を失ってきた。[1]

1947年に中国最初の少数民族自治区として創られた南モンゴルは、当時に高等な自治権を持っていた。日中戦争のときに毛沢東が南モンゴルの人々に‘抗日が終わったら、あなたたちが独立してもいい’と言ったくらいだが、[2]それは中共が南モンゴル政局に力が及ばないときに策略だった。中共が政権をとったら、南モンゴルに対しての約束は実行せず、政策が逆に段々厳しくなってきた。

 1959年に内モンゴル騎兵隊を利用し、チベットの反乱を鎮圧してから、中国政府がこのモンゴル人の軍隊を解散した。[3]そして南モンゴル人を守る最後の防戦がなくなったのである。中国政府が南モンゴルを完全に自分の土地にするために計画的に漢民族の移民を送り込んだ。特に1949から1960までに大量の移民が南モンゴルに押し込み、モンゴル原住民の人口比例が著しく下がったのである。[4]今中国政府の統計によると、モンゴル人の比例は自治区内では20%を下回っている。‘自治区’のほとんどの政治と経済的な支配権は漢民族に握られており、南モンゴルは完全に‘中国の領土’になったように見える。しかし中国政府はその主流社会から外され、少数派になった南モンゴルの原住民を常に警戒している。[5]その一番の証拠は南モンゴルに対しての情報統制政策である。この政策により南モンゴルの原住民を精神的に外界から隔離し、それにより‘政局を安定させる’という狙いがあると考えられる。外界から閉鎖された少数民族は統治されやすく、また速く漢民族の海の中で溶けていくだろう。

 歴史的に見れば、南モンゴルに対しての情報統制はモンゴル国に関しての情報封鎖から始まった。主な目的はその同じ民族であるモンゴル国の影響を極力に抑えるためであろう。この政策は中共建国の頃から今まで続けている。1980年代からモンゴル国の歌と音楽について制限が緩めたが、そのほかの芸術、小説、経済と政治についての制限は緩まない。結果として殆どの南モンゴル人が、誰がモンゴル国の大統領になったか、モンゴルの社会、経済と政治がどのような状況にあるかなどについて何も知らないようになったのである。中国政府が所謂‘中華民族’という新しい名前を中国領内の少数民族に強制し、もしそれを拒否すれば、‘国家分裂罪’などでレッテルが貼られてしまう。[6]

 近年南モンゴルの若者たちの海外留学ブームが続き、中国の情報統治政策に重大な挑戦となっている。モンゴル語で教育された学生たちが就職難に直面し、[7]海外留学を選ぶ人が多い。仕事に就いたモンゴル人でも職場での文化の対立などで仕事をやめ、海外に行くケースも珍しくない。海外モンゴル人団体の増加につれ、多くの情報が南モンゴルに流れ込み、中国政府の情報封鎖に穴を開けた。また海外南モンゴル人のホームページや掲示板などが相次いで現れた。本部をニューヨークに置いた‘南モンゴル人権情報センター’は南モンゴルで起きた人権問題や環境問題などをモンゴル語、英語、中国語と日本語で世界に発信している。‘在日モンゴル人談話室’などの掲示板は、在日南モンゴル人の学生たちにある程度の影響力を持つ。海外にいる南モンゴルの学生たちが比較的自由に中国国内で討論できない政治問題を話し合うようになった。それに中国政府も速やかな対応を見せた。この二つのサイトが中国国内でブロックされ、アクセスできない。また殆どの南モンゴルの現状を率直に議論した海外のサイトも中国国内で禁止されている。

 これからも続く南モンゴルの若者の海外進出は誰も阻止できないだろう。彼らがいろいろな方法で外の情報を南モンゴルに持ち込み続けるに違いない。インタネット技術と情報通信の進歩が白熱的になっている時代に情報統制で人々の目を欺くのが時代逆走に等しい。情報統治が短時間で国内事態を安定させるように見えるが、長いスパンで見ると逆に社会矛盾を深刻させる恐れがあることを中国政府も理解すべきだ。同時に、外の世界から隔離された人々は国家発展と進歩の重い荷物になることも覚悟しなければならない。

 

中国国内でブロックされたサイト

1内モンゴル人民党           http://www.innermongolia.org/

2南モンゴル人権情報センター  http://www.smhric.org/index.htm

3モンゴル自由連盟党         http://www.lupm.org/

4スウェーデンのモンゴル委員会http://www.mongol.org.uk/

5南モンゴル                 http://uygur.fc2web.com/south_mongolia.html

6,モンゴル情報局しゃがぁ,   http://www.shagaa.com/   *無政治内容

75MUS SAMBAR           http://www2.rocketbbs.com/11/bbs.cgi?id=5mus

8在日モンゴル人自由談話室   http://www2.rocketbbs.com/11/bbs.cgi?id=mongol

9Dash Donorob 掲示板,        http://www.network54.com/Forum/487723/ *管理人閉鎖

10南モンゴル人権フォーラム   http://bbsee.info/mongol_1/

 

参考文献

1.(1)茂敖海《梦幻人生》。(2)巴彦泰《挖肃灾难实录》。(3)袁红冰《自由在落日中》。

2.一九三五年十二月二十日毛沢東の《中华苏维埃中央政府对内蒙古人民宣言》。

3.(12001110日《中国国防报》。(2)袁红冰《自由在落日中》。

4.(1)“中国人口信息研究中心”的1997年报告。(2)高力套等《白云鄂博矿区志》。

5.中央对内蒙古指示精神 -“内蒙党委办公厅文件”, 内党办发电[1994]13号,来自南蒙古人权信息中心。

6.茂敖海《冰点问题》。

7.新华网内蒙古频道20071127日报道。

< 戻る >

 
 
From Yeke-juu League to Ordos Municipality: settler colonialism and alter/native urbanization in Inner Mongolia

Close to Eden (Urga): France, Soviet Union, directed by Nikita Mikhilkov

Beyond Great WallsBeyond Great Walls: Environment, Identity, and Development on the Chinese Grasslands of Inner Mongolia

The Mongols at China's EdgeThe Mongols at China's Edge: History and the Politics of National Unity

China's Pastoral RegionChina's Pastoral Region: Sheep and Wool, Minority Nationalities, Rangeland Degradation and Sustainable Development

Changing Inner MongoliaChanging Inner Mongolia: Pastoral Mongolian Society and the Chinese State (Oxford Studies in Social and Cultural Anthropology)

Grasslands and Grassland Science in Northern ChinaGrasslands and Grassland Science in Northern China: A Report of the Committee on Scholarly Communication With the People's Republic of China

The Ordos Plateau of ChinaThe Ordos Plateau of China: An Endangered Environment (Unu Studies on Critical Environmental Regions)
 ©2002 SMHRIC. All rights reserved. Home | About Us | Campaigns | Southern Mongolian Watch | News | Links | Contact Us